カネコアヤノというミュージシャンがいる。
僕がふだんよく話す人たちは、 みんなカネコアヤノをなぜか知っている。 僕の周りに限った話をすれば、 あいみょんと知名度は変わらないだろう。 カネコアヤノを知っていると言われると、びっくりして「 なんで知ってるの!?」と聞くのだが、 彼らは決まっていつも君が言ってるからじゃん、と言ってくる。 そんなにカネコアヤノの話ばかりしてる??
まあ、それくらいに僕はカネコアヤノが好きだ。
しかし思うに、出会いのきっかけなんて何でもいいのだ。 つまり男女と同じである。( あとで読み返したがこの段落は完全に蛇足だ。飛ばして結構。) 学校に遅刻しそうになってパンをくわえながら走ってるところにイ ケメン転校生と衝突しようが、 タクラマカン砂漠で運命的な出会いをしようが、 Tinderで出会おうが、居酒屋でナンパしようが、 最初はなんだっていいのだ。僕はTinderもやってないし、 ナンパもしたことないけど。( きっかけは何でもいいもか言っておきながら、 そういう軽いことはしないよ、 という誰に向けてるのかよく分からない、 つまらないアピールである。度胸がないだけのくせに。ださい。)
話が逸れてしまった。カネコアヤノである。 最初に聞いたのは1stアルバム「来世はアイドル」。これが最高だった。特に2〜4曲目のスイミング、 アイスキャンディー、カウボーイで圧倒され、 もう一発で魅了されてしまった。
カネコアヤノの魅力とは、なんといってもその歌声である。 圧倒的力強さ。まずデケェんだわ、声が。 ライブ見る度にこの人マイクいらなくね?って思う。「 アコギを持ってる弾き語りの女子」って言えば、 人はなんとなくイメージが湧くんだろうけど、 そのイメージをはるかに凌駕する。というか「とがっている」。 1995年、 スピッツの草野正宗さんは誰よりもとがっていたかもしれないけど 、2019年はカネコアヤノが誰よりも尖ってる。
カネコアヤノは弾き語りとバンドセット2種類で活動している。 その力強くかつ繊細な彼女の歌声を聴くには、 アコースティックギターを持ってひとりで演奏している、 弾き語りがいい。 生で聴けば彼女の魅力に引き込まれることは間違いない。
...と思ってたんだけど、 今ではバンドセットでのカネコアヤノはもっと好き。 去年の11月、 京都でやっていたボロフェスタで見たカネコアヤノのバンドセット 、凄まじかった。 2018年ベストライブを聞かれたら間違えなく、 ボロフェスでのカネコアヤノだ。「恋しい日々」 のサビでみんなで「冷たいレモンの炭酸のやつ!!!」 って叫んだ時人生の最高点にいた。 普段のライブでは地蔵なんだけど、その日は叫んでしまった。
もう語彙力がない。音楽的素養とかそういうの無いから、 この凄さ、論理的に説明できない。でも、もうとりあえず凄いの。ヤバい。 感動する。ワンダフルでファンタスティック。どえらい。 最高。もうわからんけど、とりあえず魅力伝われ。 とりあえず聴いてくれ。