blog non grata

人生どうでも飯田橋

もう同じことしか言ってない

 酒の提供を禁止だとか、8時以降街灯は全て消灯だとか、もう完全に箍が外れてしまった。小池吉村の政治的パフォーマンスはさすがにしんどい。「なんとなく緊急事態宣言かな、まあとりあえずgotoかな、色々言われたからやっぱやめよう、オリンピックもとりあえずやりたいし、じゃあマンボウかな」というなんのビジョンもない無能で消極的な日本政府よりも、積極的に殴りにきてる彼らの方がよっぽど酷い。まあどんぐりの背比べだけど。こういうある種の思想というのは趣味みたいなものなので、「監視と処罰ですか?いいですねー、お願いしまーす!」みたいな考えの人もいて当然だとは思うけれど、有事にどこまで人間の自由を制限していいのか、という議論すら全然出てこなかったことが嘆かわしい。僕はそういうアガンベンみたいな批判をしている日本の政治家をほとんど見たことがない。メルケル首相はちゃんと言及していた。そういう意味では、野党が緊急事態宣言を要求した時に「私権を制限するので慎重な判断が必要」と言っていた安倍前総理の方がマシだった。「コロナはよく分からないし確かに怖いけれど、それでも人間には根本的に移動の自由や集会の自由があってそれは侵されてはならない」という、すごい素朴で当たり前のことが全然言われない。緊急事態宣言への批判であっても、結局、感染拡大防止と経済活動のトレードオフの関係を論じるものばかり。「経済活動をストップした方が長いスパンで見ると人が死ぬからかえって損」みたいな感じで、人間そのものの自由については俎上にすら乗らない。そうでなければ「コロナは風邪」などという非科学的な陰謀論に依拠せざるを得なくなっている。

 なんだかこの一年くらい同じことしか言ってない気がする。