blog non grata

人生どうでも飯田橋

変わらない物などない

きのこ帝国が突然、活動休止をした。最後のアルバム出してから全然露出がないなとは思っていたけれど、驚いた。

 

andymori以来のショック。andymoriはすったもんだありながらも、関西最後のライブを見に行けたけれど、きのこ帝国は突然だった。幾度となく好きな人たちの活動休止を経験しているようで、今までは知る前にすでに解散していたということが多かった。それはそれでとても虚しさを感じるけれど、やはりリアルタイムのショックは大きい。

 

 

きのこ帝国は、高校生くらいの時から名前は見たことあったと思うけれど、「ゆらゆら帝国みたいだな名前だなふーん」くらいにしか思っていなかった。聴かず嫌いとまでは言わんけど、全然興味がなかった。

 

きのこ帝国と出会ったのは2014年12月30日、カウントダウンジャパンのCOSMO STAGE。くるりスガシカオを見たくて来ていたのだが、暇つぶしに寄っただけだった。そこで後ろの方で一人でぼけっとしながら見た『クロノスタシス』で一目惚れした。かっこよかった。青い照明をバックに歌う黒いタートルネックを着た佐藤さん。今でも鮮明にその姿が浮かんでくる。

 

きのこ帝国の魅力は良く分からない。まあ、普通といえば普通なんだけど、なんとなく耳に心地良くて、言葉選びのセンスがちょうど良くて、よく覚えてないけど、素敵な時間が流れていたみたいな。そういう体験ができる。そこに意味なんかないけど、気がついたら気持ちよくなっている、みたいなのが好きなのかもしれない。しかもちゃんと聴くと切ない。

 

しかし結局ライブには、そのあとはついぞ行くことはなかった。そのカウントダウンジャパン以降、2年くらいはライブを見に行くということ自体なくなっていった。きのこ帝国のライブ行きたいなーとは心の隅っこで常に思ってたけど、結局それっきり。新譜はずっと追ってたし、定期的に聴いてた。それなのに。かなり衝撃的な出会いをした筈なのに、その一度切りの邂逅であった。儚いな。