blog non grata

人生どうでも飯田橋

眠れない

あけましておめでとうございます。現在2023年1月9日の朝4時過ぎ。明日――というよりもあと3時間で家を出なければならないのでもはや今日であるが――1日中バイトなのに全く寝れずにこんな時間になってしまった。バイトは某アイドルグループのCD発売イベント(いわゆる握手会的なやつ。多分握手はしないけどチェキとったりする)で、そのグループは僕が大好きなグループなので、仕事として行くわけではあるけど、とても楽しみである。まあたまたまなんだけど。

2022年は公認会計士試験の勉強に追われた一年であった。そのことについてもちゃんとどこかで振り返りたいとは思いつつ、1月も半ばに差し掛かる頃合いになってしまった。今月中にはやろうと思う。

真夜中のテンションで今年の抱負とか語るのは良くないということは経験的に知っているし、おそらく同じようなことは至る所で言われてるだろうからしない。ベッドでスマホ片手にフリック入力で書くものでもない気がする。

2023年入って、1日1本は映画を見ようと思っていたのだが、新年入って8日余りで結局2本しか見れてない。「ベイビーわるきゅーれ」と「君は永遠にそいつらより若い」の2つ。どっちも最近の邦画で、まあまあ好きだった。たまたまではあるが、どっちも百合っぽい要素があった。百合映画という感じではない。前者は百合っぽいとまで言っていいのかわからんけど。なんで今日はこの2つについて簡単に感想を残すことにする。

「ベイビーわるきゅーれ」は19歳くらいの女の子2人が同棲して2人で殺し屋をやる話。「リコリス・リコイル」と同じな。殺し屋だけどポップで、合間はかわいらしくゆるい生活が殺しの合間を埋めることで、調和してる感じ。たた、リコリスの方は組織の中の人間だし、その殺しにも思想的な背景とかが描かれてるけど、本作はそういうのはない。雇われの殺し屋だし、なんで殺し屋やってるかもほとんど語られない。殺される側にも殺される理由はないし、ただ理不尽に人が殺されていく。語られないというのは、あえてその部分が隠されてるという感じではなく、ただなんとなく仕事だからやっている。すごいだるそうに殺してすごいだるそうに死体処理をする。まるでゴミ出し当番をサボった後の痴話喧嘩の如く、死体処理を1人に任せただとか、そういう感じで喧嘩する。しかもラバーガールの冨永が演じてる、殺し屋を雇ってる管理会社の人が2人に社会経験としてバイトくらいしなさいとか言ってやらせてんのも異様だ。すでに19歳に何件も殺しやらせておいて今更社会勉強も何もないだろ。そしてこの冨永さんも殺し屋を雇ってる本当に緊張感がない(笑)。ラバーガールのネタと同じテンション。殺し屋で何人も殺してて、しかもこういう倫理的に擁護するところが何もない犯罪なのに、ポップに描かれてるのはとても惹かれる。なんでこんなにポップに殺しが描けるんだろう。あと特に金髪の方の子のファッションはふんだんに原色が使われてて、Tシャツもソニックユースとかヴェルベットとかで、自分の趣味にストライクなサブカル感でよかった。

「君は永遠にそいつらより若い」は文学部(たぶん)の大学生の話。津村記久子のデビュー作の映画化。あとはほとんど卒論書くだけという状況で、なんもなくただ無為に時間を過ごしてしまう大学の描写のリアルだった。途中、佐久間由衣が演じる主人公のホリガイが、好意を寄せかけてた男の子の訃報を聞くシーンがあるんだけど、その大学生活のリアリティさも合間って、自分の大学2〜4回生の時に毎年のように聞いた友人や後輩の訃報のことを思い出してつらかった。知ってから3,4ヶ月はずっとなんかフワフワしてるんだよな。辛いし、その話もなんかしにくいし。まあ自分のことはいい。ただ基本的に内容は明るいことがなくて、ホリガイが心寄せかけてた男の子は理由もわからず自殺してしまうし、その男の子はネグレクトされてる子をお世話してるし、ホリガイの相手役の1つ学年下の奈緒演じるイノギさんは幼少期にレイプされてることが明らかになる。この映画はホリガイが処女であることをいじられるというセクハラされるシーンから始まるんだけど、途中でバイト先の後輩の男の子をホリガイがセクハラしてしまう。そんなこんなでいいことは全然起こらない(明らかにされない)のにあんまり暗い気持ちにならなかったのは、ホリガイとイノギの掛け合いが面白かったからかなと思う。途中のホリガイとイノギの長い電話のシーンとかも、めっちゃ邦画っぽくて好きだった。最後の方は怒涛すぎてちょっとついていけなかったけど。あとやっぱり奈緒演じるイノギさんがとても魅力的だった。奈緒は「結婚できない男」の続編出てる時に知ってから好きだったけど、今の若手の俳優の中で一番好きだと思う。

さて、もう朝6時だ。6時なんだから空は明るくあってほしいな。気持ちが沈む。そしてほぼ徹夜で、丸一日バイトに向かう。28歳がすることじゃないのでこういうのは最後にしたい。そういえば「君は永遠にそいつらより若い」の主題歌の小谷美紗子の曲が「眠れない」だったな。眠れないよ。


www.youtube.com